テングザルは温暖なボルネオ島に住んでいる固有種です。
オスはかなり個性的な鼻を持ち、鼻が大きいオス程繁殖能力が高いということが研究の結果あきらかになっています。
しかし、日本の研究チームがボルネオ島にいってもめったに会う事の出来ないくらい、数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。
それは、テングザルの生息地であるマングローブの林や湿地帯の森林が自然火災や、商業伐採などで、減少したことによる所が大きいです。
テングザルは一生をマングローブの林で過ごすと言っても過言ではないので、かなりな打撃です。
テングザルはいつから絶滅危機種になったの?
1980年代~1990年に世界各地の熱帯で大規模な森林火災が相次ぎました。
アジアではこの火災により多くの動植物が被災したと考えられています。
テングザルの生息するマングローブの林が利用されるために商業伐採が行われました。
あとは自然保護区に指定されているにも関わらず違法に伐採もされていました。
農地開拓のための焼き畑方法もとられていたので、森林もなくなってしまうという状況になってしまいました。
1997年にボルネオ島で起きた火災もまたテングザルの生活する場所が狭まれました。
こういう自然環境が地球の温暖化へ影響を与えます。
森林の伐採は地球温暖化への悪循環を招きます。
まとめ
テングザルが絶滅危惧種になった原因は、ボルネオ島のマングローブ林や湿地帯の森林の自然火災や商業伐採などで減少しました。
一生をマングローブの木の枝で過ごすと言っても過言でないテングザルにとって、厳しい状況なのです。
テングザルの手はそれほど長くはありません。
生活は、完全な樹上性なのです。
こういうわけでテングザルは減少していき、絶滅危惧種になっているわけです。
植物が減少すると二酸化炭素が酸素になるのですが、森林の伐採に伴ってその働きが妨げられるので、地球の温暖化が進んでいきます。