コツメカワウソは動物園や水族館でとても人気者ですよね。
カワウソの仲間では一番からだが小さく、クリクリとした目と愛くるしい仕草で多くの人を魅了しています。
彼らと握手もできる施設も全国各地にたくさんありますが、こんなに人気の高いコツメカワウソってどんな生活をしているのでしょうか?
また、どのくらい生きるのでしょうか?
コツメカワウソの寿命について、少し調べていきたいと思います。
コツメカワウソの寿命ってどのくらい?
コツメカワウソの飼育下での寿命は、11年~16年と言われています。
野生の個体の寿命はもう少し短く、10年~12年だとされています。
野生のカワウソは川辺などに生息していますが、現在生息数が減ってきています。
中でもコツメカワウソは絶滅が懸念されています。
彼らを狙う生き物にはワニやヘビなどがいますが、人間が関わっている森林伐採や水質汚染など環境破壊による居住スペースの縮小、毛皮や密輸を目的とした乱獲なども大きな原因だと考えられています。
では、そんなコツメカワウソの飼育例と寿命についてみていきましょう。
山口県の徳山動物園で、赤ちゃんの時から飼育されていたメスのコツメカワウソ「ぴゃあ」は推定14歳まで生きたそうです。
老衰だったそうなので、天寿を全うしたのでしょう。
まだ幼かったぴゃあは2003年に密輸されるところを無事保護され、同施設で飼育されてきたそうです。
母親から泳ぎ方を習えなかったため、初めは全く泳げなかったのだそうです…。
また香川県の新屋島水族館にいたオスのトロくんは、19歳まで生きました。
日本で2番目に長生きだったそうです。
また、国内で一番ご長寿だったのは、大阪の海遊館にいたオスのニッキで、満23歳まで長生きしたようですよ。
膵炎から肺炎を併発してしまったことが原因だったようですが、16年くらいまでとされるコツメカワウソが23歳まで生きたとは、素晴らしい事だと思います。
ちなみに、海遊館では全体的にオスの方がメスよりも長生きだそうです。
私たち人間は女性の方が男性より平均寿命が長いですが、コツメカワウソも性別によって寿命が違うということでしょうか。
興味深いですね。
まとめ
コツメカワウソたちの寿命についてご紹介してきましたが、動物園や水族館などのきちんとした施設で大切に飼育してあげれば、とても長生きする生き物なのですね。
ご長寿だったコツメカワウソたちは、とても幸せな人生ならぬカワウソ生だったことでしょう。