黒と白のシマシマの長い尻尾が特徴的で、絶滅危惧種として指定されているワオキツネザルは動物園でも大人気のマダガスカル島出身のお猿さんです。
ワシントン条約が成立する前にはペットとしても一般家庭で飼育されることがあったワオキツネザルですが、その寿命はどれほどなのでしょうか?
自然界と飼育下での寿命は異なるのでしょうか?
今回は、ワオキツネザルの寿命について調べて行きたいと思います!
ワオキツネザルの寿命とは?
ワオキツネザルは生後、メスは20ヵ月(1年8か月)、オスは30ヵ月(2年半)で性成熟すると言われています。
自然界の中で生息しているワオキツネザルは15年から16年が寿命とされていて、動物園などの飼育下での寿命は20年ほどと言われ、個体によっては30年近くも生きると言われています。
残念なことに野生で生き抜くのはとても厳しい環境にあります。
生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんのお腹にくっついているのですが、天敵であっるフクロウやタカ、地上で移動するときなどにはイヌに狙われ捕食されることも多く、生後1年以内でワオキツネザルが亡くなる確率は30%から50%に達します。
そのため、完全に大人・成獣になるワオキツネザルは30%程度となるのです。
またワオキツネザル自体は多様な環境に対応しているのですが、近年ではワオキツネザルが住みよいとする森林が伐採され、野生での生息地域が減少していき、ワオキツネザルの野生での寿命がさらに短くなり個体数が大幅に減少していってしまったのです。
そのためワオキツネザルはワシントン条約の『絶滅危惧種』となったのですが動物の中で考えるととても長生きで、もしかしたらワシントン条約が成立する前にペットとして購入された人が近所にいれば飼育されているのを見ることができるかもしれませんね。
まとめ
今回は、動物園でもその可愛さから大人気の動物『ワオキツネザル』の寿命について調べてきました。
野生と飼育下ではその寿命は大きく変わり、野生で暮すワオキツネザルの赤ちゃんは生き抜くためにはかなり厳しい環境下にあることが分かりました。
しかし動物園などでの飼育下では30年近くも生きる動物なので、ワオキツネザルをこの目で見たいと考えるならぜひ、動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか?