近年はその姿を見かけることが珍しくなったオオミノガ。
小枝にぶら下がっている姿は非常に可愛らしいです。
かつては日本のいたるところで見かけることができたオオミノガですが、駆除のために中国から寄生バエ(オオミノガヤドリバエ)が侵入した影響で、現在では絶滅危惧種に指定されています。
最近は徐々に個体数を回復させています。
毛虫のように人に害を与えるようなこともないため、一般に嫌われることはありませんが、問題なのは木や葉っぱを食い尽くすなど、農作に被害を与える点です。
発生は年に一回で、七月下旬から秋にかけて発生します。
葉の穴は幼虫が大きくなるにつれて大型化していくことから果実や樹林を食害することもしばしばあります。
そんなオオミノガですが、食害を防ぐためにはどういった駆除法があるのでしょうか?
今回はオオミノガの駆除方法について詳しく紹介していきたいと思います。
オオミノガの駆除方法
気になる駆除方法ですが、主に二つあります。
一つ目は、薬剤を散布して駆除する方法です。
スミチオン、マブリックといった農薬が有効です。
ただし考えられるデメリットとしては、蓑の上からでは農薬が効きにくいことが挙げられます。
そのため、七月頃から秋までの散布でなければ薬をまいてもあまり効果は期待できないでしょう。
二つ目の方法は、やはり手で取っていくことです。
見つけ次第取り去るのが最も確実な手段です。
オオミノガは人に害を与えません。
虫を触ることが苦手な人は軍手をして取り除くと良いです。
またオオミノガは絶滅危惧種でもありますので、手で取った場合には逃がしてやると良いでしょう。
しかし、庭木・果樹など食害の被害は幅広いため、こうした駆除方法をもってしても完全に発生を防ぐことは難しいです。
また仮に食害の程度がそれほどに深刻でない場合には、無理して取らずにそっとしておいてあげましょう。
まとめ
今回はオオミノガの駆除方法についてご紹介してきました。
オオミノガは寄生バエを使って駆除しようと考えた人間によって絶滅危惧種に指定されるまで数を減らしてしまいました。
年々個体数を減少させているオオミノガですので、無理に殺すことはせず、さほど食害を及ぼしていないようならそのままにしてあげると良いでしょう。
広い心をもって接してあげてください。