バビルサは別名「自分の生涯を見つめる動物」と言われているようです。
インドネシアに生息するバビルサは、見た目はイノシシのようで、体毛は少なく、とても特徴的な牙を持っているとされています。
バビルサの特徴的な牙などについて調べてみました。
バビルサの牙はとても珍しい形をしている!?
動物の歯は、食料を細かくかみ砕いたり、すり潰したり、噛み切ったりするために色々な形をしているとされています。
また、狩猟や攻撃を行う動物には犬歯と呼ばれる尖った牙を備えている種類もいるとされています。
バビルサも牙を持つ動物の一種ですが、その牙はとても特徴的だと言われています。
バビルサの犬歯はとても発達し、下顎の犬歯は上に伸びて湾曲し、頭に付くぐらい伸びると言われています。
上顎の犬歯に至っては、鼻の上の肉を突き破って上に伸びて、頭に向かって湾曲しているようです。
つまり、上下左右、合計4本の犬歯が、頭に付いてしまうほど、長く伸びてしまうようです。
下顎の犬歯が伸びる動物は他にいるようですが、上顎の犬歯が上方向に伸びる動物は世界広しといえども、このバビルサだけだと言われています。
バビルサの別名「自分の生涯を見つめる動物」の意味とは?
バビルサの特徴的な犬歯は、寿命が尽きるまで伸び続けると言われています。
そのため、バビルサは自分の頭や目に犬歯が伸びてくるのを見つめ続ける事となり、そうした状態をみた現地の人間が、自分の生涯を見つめている動物だと名づけたようです。
実際には伸びてしまった牙が頭に刺さってしまうことは稀だと言われています。
バビルサの牙の使い道は?
この長く伸びた牙が何の役に立つのかは良く分かっていないようです。
オス同士のケンカでも牙が使われることは殆ど無いようですが、牙が長く、大きく湾曲している牙を持つオスのほうが、メスと交接できる確率が高いとされており、孔雀の羽根のようなメスを誘う求愛行動に使うための飾りではないかと言われているようです。
まとめ
バビルサの牙は非常に珍しい伸び方をすることがわかりました。
なぜ、このような進化を遂げたのかは未だ謎に包まれているようです。