ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたのは、2014年のことです。
それ以前に日本では、2013年に環境省のレッドリストに登録されています。
それから数年がたちましたが、まだ大きく改善といったわけではないようです。
今回は、ニホンウナギの絶滅危惧に対する対策について紹介いたします。
ニホンウナギの絶滅危惧の対策は?
ニホンウナギの絶滅危惧種に指定された原因は、乱獲、海流の変化、河口の変化です。
それぞれの対策をうてればよいのでしょうが、全てに対策がうてるわけではありません。
主に乱獲に対しての対策、完全養殖での対策、同様な味を作成するための試みに分かれています。
乱獲に対しての対策ですが、国際的な取り組みとしては、日本、中国、韓国、チャイニーズタイペイの4か国で2014年にウナギに関するニホンウナギの池入れ量を直近の量から20%削減する事、現行、法的な拘束力がないため、その設立の可能性について検討するなどの共同声明を発表しました。
国内では稚魚の池入れ量の上限を、業者毎に設けるルールを作っています。
2015年には養鰻業を農林水産大臣の指定養殖業とし、農林水産大臣の許可を義務付けています。
もしこれに違反した場合は罰金の対象になります。
これにより、日本国内におけるウナギの水揚げ量が管理可能となっています。
また、ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの採捕期間の点検や、採捕量の出荷先ごとの主化量の報告などの義務づけを行っています。
さらに、主要な養鰻県に産卵に向かうために河川から海に下る時期(概ね年の10月~翌3月)のウナギの捕獲禁止もしくは自粛に取り組むことを決定しています。
ウナギの生息環境改善の為、ウナギの住処となったり、エサとなる生物を増やす事を期待される石倉の設置なども始まっています。
また、ウナギの完全養殖に対する取り組みも進んでいます。
これは、技術的には、達成しているのですが、まだ実用段階ではコストがかかりすぎで、商業養殖ができるところまではいっていません。
変わったところではウナギの味のするナマズの開発など、あの手この手でウナギの絶滅からの保護対策は進んでいます。
まとめ
ウナギが絶滅危惧種に指定されてから、もう6年以上たちます。
しかし、どのくらいの人がその事実をご存じでしょうか?
調査によると4割くらいだそうです。
ニホンウナギを保護するためにも、もっと多くの人に知っていただければ幸いです。