チンパンジーの顔が人間とよく似ているといわれていますが、手や足はどうなのでしょうか?
動物園などでみるチンパンジーは顔や体は遠目でもみてとれますが、実際近くまでいかなければ手の形や足の形をみることはできないですよね。
また、食べ物を食べるときは犬や猫のように頭をさげて食べるのではなく、手で食べ物を掴んで口に運んでいます。
物をつかむことができる手、足も人間の指よりも柔らかく曲げることができます。
では具体的に手や足はどのような形なのでしょうか。
チンパンジーの手と足の特徴は?
チンパンジーは二足歩行や四足歩行をすることができますが、人間とは違い、チンパンジーは足より腕の方が長いです。
チンパンジーだけでなく、サルの仲間は全般的に足より腕のほうが長いです。
四足歩行ができない哺乳類は足より腕が短いとされています。
チンパンジーの手は人間と同じ五本指です。
実際比べてみても人間と同じ手のひらがあり、指が五本ありとほとんど同じです。
ですが、親指だけは人間と比べると圧倒的に短いです。
人間の親指は人差し指の第二関節くらいまでの長さはあるのに対し、チンパンジーの親指は人差し指の第二関節どころか人差し指の付け根くらいまでしか届いていないのです。
また足は、手とは逆で親指がすさまじく発達しています。
手と見間違えるくらいの長さのある立派な親指に、他四本の指も人間の足の指よりも長いです。
チンパンジーの手と足の構造は?
チンパンジーの手は親指が人間よりも短いので物をつかむときにその差がはっきりわかります。
人間は小さなものをつまむときは親指と人差し指の先端でつまみますが、チンパンジーは親指がみじかいので親指と人差し指の側面でささえるようにつまみます。
逆に足は人間とは違い人間の手のような形をしているので、物をしっかい掴むことをできます。
これは人間の足はすべての指が同じほうに向いているのに対して、チンパンジーの親指は人差し指からだいぶ離れている構造になっています。
ですので、大きなものでも足でしっかりと物をつかむことが出来ます。
まとめ
チンパンジーの手を使う動作は人間と似ているものがありますが、大きな違いは足にあります。
チンパンジーは木のぼりや木で生活をしているので昔から発達しています。
人間は初めは四足歩行でしたが、二足歩行になり木で生活をするのではなく、地上での生活、つまり木登りをする必要がなくなったので、足の発達がしなくなったとされています。