絶滅危惧種に指定されている鳥は、ハシビロコウだけではありません。

他には、どんな鳥がいるのでしょうか。

ハシビロコウのような絶滅危惧種の鳥はほかにはどんな鳥がいるの?

鳥 絶滅危惧種 ハシビロコウ

ペリカン目ハシビロコウ科ハシビロコウ属に分類されるハシビロコウは、現在、生息数1000~10000羽とされていることから、絶滅危惧種に指定されております。

1997年には12000~15000羽のハシビロコウが生息していたとされますが、近年、みるみるうちに減少し、5000~8000羽にまで減少したと言われております。

このことから、IUCNレッドリストにおいて絶滅危惧II類に指定され、ワシントン条約により国際取引が規制されております。

ちなみに、ハシビロコウ以外にも、コアホウドリをはじめ、セグロミズナギドリ、クロコシジロウミツバメ、ヒメクロウミツバメ、オーストンウミツバメ、アカオネッタイチョウ、アカアシカツオドリ、アオツラカツオドリ等が絶命危惧種に指定されております。

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ハシビロコウの絶滅理由は?

なぜ、ハシビロコウは生息数が減少しているのでしょうか。

まず考えられることは、食べる餌が減少したことが挙げられます。

1954年、ビクトリア湖に固定種の漁獲量の激減中和のため、ナイルパーチ等が導入されたことをご存知でしょうか。

その際、200種類以上の魚を絶滅させることに成功しました。

が、ナイルパーチが捕らえた魚を乾かせるために多くの木々が燃料として利用されたために、ビクトリア湖を無防備な状態にしてしまいました。

結果、様々な植物が繁殖し、ビクトリア湖の酸素不足を招き、湖に住んでいた魚を激減させてしまったのです。

このことから、ナイルパーチはIUCN世界の侵略的外来種ワースト100に選定され、日本でも環境省による要注意外来生物リストアップに加えられております。

但し、すべての外来生物が悪いわけではありません。

ですが、自然界の食物連鎖に大きな影響を与えてしまったことは、事実になります。

また、外来種が在来種との間で雑種をつくり、在来生物の生息環境を奪ってしまっていることも、ハシビロコウ激減の原因の一つになっていると言っても過言ではありません。

まとめ

ハシビロコウの好む餌は主に魚になりますが、魚が思うように食べられない時は、カエルやヘビ、トカゲ、ワニの子供他、お腹が空けば、生息場所に住んでいる小さな脊椎動物を食べることもあるとのことです。

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