チーターの走る速さは、地上の動物のなかで最も速いと言われています。
では、実際にそんな地上最速のチーターは、いったい時速何キロで走ることができるのか、ご紹介します。
チーターは時速何キロで走るのか
チーターは、走り始めてからわずか2~3秒で、時速60~90キロに達します。
最高時速は約120キロまで出せますが、持久力はないため、その速度を保ったまま走れるのは、170メートルほどだそうです。
短距離走に特化しているため、獲物を追うときも、最大500メートルのうちに捕えられなければ、諦めてしまいます。
チーターの脚はなぜ速い?
チーターの身体は、速く走れるように進化を遂げてきました。
ほかのネコ科動物にはなく、唯一チーターだけに見られる特徴は、引っ込めることのできない爪です。
この爪がスパイクのような役割を果たします。
この爪があることで、力強い蹴りだしが可能になります。
また、指幅を広げることで急停止をし、軸脚の指幅を縮めることで方向転換をすることができます。
そのほかにも、長い尾を左右に振り身体のバランスを取りながら走ることで、ジグザグに逃げる獲物を追うときにも、失速することなく走ることができます。
さらに、シュッとしたシャープな顔が特徴のチーターは、犬歯や歯根が小さいため、鼻腔が拡張しています。
これにより、酸素をたくさん取り込むことができ、走っているときでも楽に呼吸ができるのです。
速く走ることができる要因は、背骨にもあります。
チーターの背骨は特に柔軟で、大きくしなることができます。
丸く曲げ縮めた背骨を一気に伸ばすことで、バネのように大きな力が働きます。
チーターが実際に走っている動画を見ましたが、「バネのような」というたとえが実感できるほど、本当に全身を使って走っていました。
まとめ
チーターは時速何キロで走るのか、なぜ速く走れるのかについてご紹介しました。
ネコ科の動物の脚力には、とても驚かされますよね。
ノラ猫でさえ、自分の背丈の何倍もある塀などに飛び乗ってしまうのですから。
ある動物園では、飼育する5頭のチーターを対象に100メートル走のタイムを測定していました。
結果、いちばん速いタイムは、なんと5秒95だそうです。
一般人が100メートル走るあいだに、1往復半くらいできちゃいそうですよね…。
チーターの驚くべき身体能力を、痛感させられました。