2014年国際自然保護連合は、ニホンウナギを絶滅危惧種(EN)に指定しました。

日本ではその前年に環境省が絶滅危惧に指定しています。

国際自然保護連合によると、絶滅の危機におちてしまったのは、乱獲、海域環境の変化、河口環境の変化をあげています。

世界のウナギの7割を消費している日本としては、ただことではありません。

又、万一絶滅してしまったら、他の生物への影響はどうなのでしょうか?

今回は、ニホンウナギが絶滅した時の他の生物への影響について紹介します

ニホンウナギが絶滅危惧種に指定!他の生物への影響は?

ニホンウナギ 絶滅危惧種 影響

ニホンウナギは、1960年代は3000トン位の漁獲量がありましたが、1970年以降3000トンを超える事はなくなり、その後は減少の一途をたどっています。

2009年には267トンとかつての10分の1以下まで減少しました。

現在の市場に出回っているのは、ほぼ養殖ものだと言われています。

ニホンウナギは孵化した後、マリンスノーと言われる、プランクトンや、卵の殻を食べて成長する事がわかっています。

その後、稚魚であるシラスウナギに変態後は、水棲昆虫や、魚、甲殻類を食べています。

対して、ニホンウナギの天敵と言えるものは、カワウやゴイサギなどの鳥です。

そしてなんといっても人間なのかも知れません。

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ニホンウナギがもし絶滅したら、水棲昆虫や魚などが大発生することもあるかもしれませんし、逆に今までニホンウナギを食べていた鳥たちが少しずつ減ってくることも考えられます

自然の流れの中で多くの生物が絶滅と誕生を繰り返してきました。

そのような事態は仕方のないことと言えるでしょう。

しかし、現代の絶滅は、そうした自然の摂理と比べるとスピードが早く、かつ人の手によるものが多くを占めています。

私達人間も自然の中で生きている以上、自然の摂理に逆らうような行為は、その身を滅ぼす可能性があります。

今回のニホンウナギの場合は、生態も明らかでない部分が多いため、はっきりとした影響を論じることはできませんが、もし絶滅の原因が、乱獲が主であった場合、速やかに対処していくべきではないでしょうか。

まとめ

今のところ、万一ニホンウナギが絶滅した場合、何が起きるのか、とはっきり言えることはなさそうです。

しかしながら、私達の食卓や経済のことばかりでは、大きな間違いが起こりうると考えます。

ニホンウナギが生物界でどんな位置にいて、それが崩れるとどうなるのか、もっと真剣に議論すべきではないでしょうか。

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