皆さんはスローロリスという動物をご存知でしょうか。

スローロリスとはペットとして人気のある動物ですが、リスの仲間ではなく、サルに分類される動物です。

名前にスローとついていますが、その名の通り代謝が非常に遅く、興奮時以外はゆっくりとしたスピードで動く動物です。

また、樹上性のため、地面に降りることはあまりありません。

体長は20cm~30cmほどでサルの中では最も小さい種類で、インドなど東南アジア地方に生息しています。

今回は、そのスローロリスが野生で生活していく上で外敵となる動物を見ていきましょう。

スローロリスとオランウータンの関係とは?

スローロリス オランウータン 捕食

スローロリスはスマトラ島にも生息しています。

実はそのスマトラ島で、スローロリスがオランウータンに捕食されるという事例が報告されています。

オランウータンは、一般的に雑食と言われていますが、主に果実を食べて生活しています。

しかし、稀に肉食したという報告があります。

その中でスローロリスを捕食したとされているのは7件あります。

そのうち、2件は生きているスローロリスを捕まえて、捕食したと現地での観察結果が報告されています。

たった、7例しか報告されていないため非常に稀な行動であると言えます。

ですが、オランウータンはスローロリスを捕食するという事実には変わりありません。

サルの仲間で唯一毒を持っているスローロリスですが、どうやらオランウータンには効果が無いようです

ちなみに、スローロリスの毒は、肘の内側の毛が薄い部分にある臭腺に含まれています。

この液体を唾液と混ぜて、毛皮に塗ることで外敵から身を守ります。

オランウータンには効果がありませんが、人間がスローロリスに噛まれたら、全身に炎症を起こし亡くなってしまうの可能性があるので注意が必要です。

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まとめ

スローロリスは小型の動物です。

昼間は肉食動物に狙われてしまうので、木々に紛れてじっとしています。

ですが、オランウータンに捕食されるとは意外ですね。

スローロリスも外敵から身を守るために発達した毒性がある臭腺も、より大きな種族、肉食の動物には効果が薄いようです。

野生で生活していく上での厳しさが窺えます。

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