世界中には8種類のウミガメが生息しています。
そのうちの5種が日本での生息が確認されています。
日本で生息するウミガメの産卵地は小笠原諸島や南九州が多いですが、世界中に住む他のウミガメはどのような地域で産卵しているのでしょうか。
世界中に住むウミガメの産卵地
世界中には、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメ、オサガメ、ケンプヒメウミガメ、ヒラタウミガメが生息しています。
アカウミガメの産卵は大西洋に位置するフロリダ州や南カロライナ州で見られます。
地中海は一番多くアカウミガメが見られる地域で、ギリシャ、トルコからイスラエル、チュニジア、リビアなど幅広く産卵が行われているようです。
南アフリカや東南アジアからオーストラリアと、幅広く産卵が行われています。
アオウミガメは、他の種と比べて幅広く生息しており、産卵場所も他の種の産卵が見られなくなった場所でも産卵をします。
というのもアオウミガメは産卵場所の定着性が強く、3年に一度同じ産卵場所に帰ってくる習性があります。
タイマイの産卵地域は拡散しているものの、数は少なく、主にインドネシア、セーシェル、モルディヴ、西インド諸島です。
サンゴ礁が発達した海に生息します。
ヒメウミガメは幅広い地域で産卵をしますが、残念ながら日本で産卵するのは極稀です。
インドや南アメリカの太平洋岸、東南アジアが主な産卵地域です。
ケンプヒメウミガメはメキシコ湾で生息しています。
ヒメウミガメとケンプヒメウミガメは、アリバダという大群で上陸し産卵する現象を起こすことがあります。
ケンプヒメウミガメはメキシコ湾で、ヒメウミガメは主にメキシコやコスタリカで起こり、世界中で計8カ所でしかアリバダを見ることができません。
オサガメの産卵地域は南アフリカや東南アジアが多く、ヒラタウミガメはオーストラリア北部でしか産卵をしません。
まとめ
ウミガメは世界に8種類しかいません。
日本で見れるウミガメは5種ですが、産卵を確認できるのはたったの3種類です。
また、日本では観測できないウミガメは色々な海に分布しており、いくつかは限られた地域でしか見ることができないウミガメもいました。
旅行などで海外に行った際は、日本では見れないウミガメを見学に行ってみてはどうでしょうか。