コビトカバの存在が報告されたのは、1800年代の中頃になりますが、その報告はヤギくらいのサイズだと研究者に伝わっていました。
緑がかった黒褐色をしているので、黒豚だと思われていたようです。
1911年にドイツに送られたコビトカバが、その後、ニューヨークのブロンクス動物園に移動しまして、順調に飼育されました。
そのあとアメリカの大統領に送られたビリーと言う名のコビトカバはスミソニアン動物園で繁殖に成功し、現在のアメリカのコビトカバはビリーの祖先だと言われています。
コビトカバの大きさはどれくらい?
コビトカバの体長は150㎝から175㎝ほどです。
体重は180Kgから270Kgほどです。
最近、ペットとしても需要があるようですが、お相撲さんのような体格です。
寿命も15年から20年あります。
気軽に世話ができるほど小さくないですね。
でも、一般のカバに比べると3分の1のサイズになります。
完全に草食で大人しく、単独の飼育にも耐えられるために、飼育はしにくくはないので、動物園では人気者です。
湿度の高い場所を好みますが、水浴びはあまりしないようです。
生息地では食用にされたり、乱獲により生息数が激減しています。
ナイジェリアでは1945年に30頭が確認されましたが、現在では絶滅してしまったようです。
また繁殖においても隔歳に一頭しか生まないため、減少に歯止めをかけるのは、難しいことです。
また身体が重いため、逃げ足が遅く捕食されやすいと言われています。
絶滅危惧種の上に世界三大珍獣の一つになっています。
しかし、人の手による繁殖の研究がされたために、動物園で保護され、飼育展示しているところも少なくありません。
まとめ
森の奥深くに生息するコビトカバは、普段落ち葉や木ノ実を食べています。
アフリカも戦争や干魃で、コビトカバだけではなく、自然界の動物にとっては厳しい環境です。
コビトカバの赤ちゃんの可愛さは格別です。
まだ自然界のコビトカバの研究は遅れているようですが、数が激減していることは否めません。
生息地はしっかり管理して残して欲しいですね。
現在の生息地はシエラレオネやリベリアなどアフリカの西海岸です。
森の奥の沼地や水辺に単独、もしくは幼体を連れています。