小型でペットとして人気のあるスローロリスというサルの種類がいます。
え、サルの仲間?と名前を見て思われる方もいるかもしれません。
リスの仲間ではなく、ロリス科に属しているサルの仲間になります。
そんな、サルの仲間であるスローロリスについて見ていきましょう。
スローロリスの生息地について
先ほども書いたようにスローロリスは原猿の仲間で、インドからインドシナ半島、マレーシア、フィリピンと広く分布しており、毛色や模様の違い、体の大きさでいくつかの種類に分けられます。
一般的にスローロリスと言われている種はタイからマレー半島、インドネシアのスマトラ島に分布しています。
体調は20cm~30cmほどで、尻尾が退化していることもあって、体は丸みを帯びて、ふわふわとした羊毛状の短毛が、びっしりと体を包んでいます。
目の周りは黒っぽい毛で、それを囲むように白い毛が生えています。
頭は丸くて、大きくてまるまるとした目が特徴的な動物です。
スローロリスは完全に夜行性で、昼間は木の洞などで、頭を前足の中に入れて丸くなって寝ていると言われています。
夜間は捕食活動を行うため、よく動き回りますが、すばやく動くというよりはゆっくりとした動作で行動します。
基本的に樹上で生活していて、樹間を跳躍して移動するのではなく、握力の強い四肢で木の枝をしっかりと握り移動しています。
ゆっくりと行動している理由としては、目立たないようにして、外敵から身を守っていると考えられています。
行動範囲の樹木には尿などで臭いをつけて、縄張りを主張しているようです。
基本的に雑食であるスローロリスは、昆虫類や木の実、樹液のほかに、小型の哺乳類も食べると言われています。
捕食する際は、動く速度があがるということはなく、ゆっくりとした速度で獲物に近づき、そのままゆっくりとした動きで捕まえるようです。
性格はおとなしく静かであると言われていますが、嫌なことをされたりすると、うなったり、キィキィと高い声で鳴くこともあるようです。
まとめ
非常に広い範囲に分布しているスローロリスですが、ペットとして人気が出てきて乱獲されたという事例もあり、現在では絶滅危惧種に指定されています。
今回はスローロリスの生息地に関して主に書きましたが、興味がある方は、ぜひ他のことも調べてみてください。