恐ろしい名前の割に、かわいい姿態をしたタスマニアデビル。

なぜにこんな恐ろしい名前がついたのでしょうか。

それは生態によるものです。

夜行性で黒い毛皮で、亡骸を食べます。

その唸り声は悪魔の声のように、恐ろしい響きがあるそうです。

タスマニアデビルの大きさ

タスマニアデビル 生態

体長は50㎝から60㎝。尾を含めない大きさです。

尾を入れると70㎝から90㎝くらいになります。

体重はオスとメスでは違っています。

オスは10kgから12kgで、メスは6kgから8kgとなり、オスとメスではかなりの違いがあります。

この数字からみると中型犬ぐらいの大きさでしょうか。

タスマニアデビルの寿命

野生のタスマニアデビルは5年から6年です。

飼育下では6年から8年という事です。

中型犬ぐらいの大きさと考えると大きさの割に短命なイメージです。

飼育されていると野生のものよりはいくらか寿命は長いようですね。

やはり個体によって差があるようです。

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タスマニアデビルの食べ物

食べ物ですが、これが「デビル」の名前がついた一番の理由です。

肉食性ですが、自分より強いものや大きな物には臆病で狩りが下手なタスマニアデビルですので、当然動物を食べるとなると息絶えた動物の肉が主です。

それに夜行性となると、悪魔が群がる墓場をイメージしていまいます。

しかし、亡骸ばかりを食べているわけではなく自分よりも小さい動物だとしっかり捕食します。

あごの力も強く、体の大きさと噛む力の比較をすると哺乳類最強ではないかと言われています。

大きなものに対しては臆病ですが、小さなものや縄張り争いとなるとかなり激しい応酬をするようです。

実際のタスマニアデビルは大きさからいっても小さな熊といった風情で、昼間はじっとしていてかわいい印象を受けます。

これだけを見ているとなぜ「デビル」になるんだろうと思ってしまいます。

タスマニアデビルのちょっと変わった繁殖の生態

調べていて変わった動物だと思ったのは繁殖時のの習性です。

オスがメスを選んだ時点で他のオスから相手をしっかり隔離し、また穴倉などに監禁状態にします。

最初こそ従順なメスもついに堪忍袋の緒が切れ、オスをたたき出してしまいます。

このところも可笑しかったのですが、子供の数も壮絶です。

一度の出産で20匹から40匹の米粒のような子供を産みますが、カンガルーのような有袋類であるタスマニアデビルの子供たちは、袋の中で4つしかない乳首を争って、生き残るのは4頭だけ。

繁殖の際のオスとメスの駆け引きも壮絶なら、子供たちが生き残るさまも壮絶です。

まとめ

ずいぶん以前にムツゴロウさんの番組でタスマニアデビルを見たことがあるのですが、何でこれが「デビルなの?」というくらいかわいい動物でした。

ムツゴロウさんも檻の中に平気で入っていき、手を差し伸べていました。

しかし野生のタスマニアデビルは壮絶なのですね。

性格は闘争的だと思いますが、自分よりも大きな動物には臆病といったあたりは生きる知恵のようなものを感じます。

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