自然界の動物の体の色は様々です。
それにはそれなりの理由がありそうですね。
野生の動物は防衛反応を持っています。
弱肉強食の世界で生き抜いていくには、それぞれの特徴があるんです。
生態系の頂点にたつのは肉食の哺乳類ですがマレーバクは草食系の動物なので、どちらかというと弱い立場の哺乳類です。
自分を守らなければいけないんですね。
マレーバクの色とそれらとは関係があるのでしょうか?
そのあたりを調べてみましょう。
マレーバクの体の色はなぜそうなっているの!?
マレーバクの体は白と黒にくっきり分かれています。
頭から前足の付け根の所まで全体にとお尻と後ろ足が黒く、胴体(背中)は白くなっています。
人間の目から見ればわかりやすい色ですが、哺乳動物は白い色と黒い色の見分けがつかないんですよ。
そしてこの色は「分断色」と言って、自然界では体型の輪郭をわからなくするんです。
マレーバクは夜行性の動物です。
夜行性で森林にいるために「保護色」の効果という性質があります。
夜闇では白い部分のみが目立つので全体の輪郭があいまいになります。
ちなみに、体の色が白と黒い動物にも他にもいます。
哺乳類の歴史を振り返ってみると、哺乳類の中には夜行性の動物が多く、色を感じるより明暗で物をみる機能が発達しているそうです。
1つの物を見る時に、人間がみるのと同じように動物も同じように見えているかというとそうではない場合が多いんです。
夜行性のバクは、その名の通り夜に活動します。
夜に活動するのは普通安全かと思われがちですが、先ほど述べたように哺乳類動物は夜行性が多く、そのためには夜に保護色となる色がいいわけです。
マレーバクは草食で肉食の夜行性の動物から攻撃されやすいのは明らかです。
自然界の動物には基本的に自己防衛本能というのがあります。
それはそれぞれの動物によりますが、持って生まれた状況というのがあって、マレーバクやその他体色が白黒になるのはその1つと言えるのだと思います。
バク科の中で、こんな色をしているのはマレーバクのみです。
まとめ
- マレーバクの体色の白と黒は保護色になっている
- マレーバクの色は自分を守るための物である
- マレーバクは夜行性の動物で草食性であり肉食性の哺乳類から攻撃を受けやすい
- 体色が白、黒なのはバクの中でもマレーバクだけである。