キリンには角があるのを知っていますか?
キリンの姿、顔を思い浮かべた時に角まで思い出せますか?
私は、大きな耳のほうが印象的であまり角のイメージがなかったのですが、実はキリンには角が合計5本あるのです。
キリンの角は何のためにあるのか、調べてみました。
キリンに角があるのはなぜ?その意味とは?
まず、キリンには合計5本の角があります。
頭のてっぺんに2本、その手前のおでこに1本、そして後頭部に小さい角が2本あります。
キリンの角は骨の周りが皮膚と毛で覆われていて柔らかく、牛やシカなどの硬くて大きい角とは異なっています。
この特殊な角は「オシコーン(ossicone)」と呼ばれています。
通常、動物が角を持っている意味として、オス同士の闘いや、自らの強さを表すためにあるというのが定説です。
キリンもオス同士で闘うことがありますが、キリンの闘いといえば長い首を激しくぶつけ合うのが有名です。
これは「ネッキング」というものでこの威力はすさまじいもので、相手に対して大きなダメージを与えます。
首で闘うなら角は意味ないのでは?と思いますが、時としてこの角で頭突きをしたり、ネッキングの際、角の部分が打点となり、相手に衝撃を与えたりすることはあるようです。
また、キリンは高い木の葉を食べるため、頭を木にぶつけたりしないように角があるともいわれています。
角はもとより、そもそもキリンの頭の骨はとても発達しており、頭の大きさに比べ骨格率がとても大きいのです。
そう考えると、頭を衝撃から守るため、とも言えそうですね。
しかし実際のところ、キリンになぜ角があるのか、はっきりとした意味は解明されていないようなのです。
昔はもっと大きな角があったけれど、進化の過程で退化した、などとも言われています。
ですから、今現在のキリンの姿は短めの角が5本あるけれど、今後、もしかすると角がなくなったり、はたまた長く伸びたりすることもあるかもしれません。
それほど、人間含め、動物の進化の過程は神秘的なのでは…と思います。
まとめ
キリンに角がある意味…オス同士の闘いのため、高い木にぶつからないように頭を守るため、進化の過程で退化した、などと
いろいろと仮説がありますが、結局のところ、なぜ角があるのかはっきりと解明されてはいないようです。
動物園などで、キリンの角をぜひチェックしてみてくださいね。