ウバザメ(姥鮫)はネズミザメ目の最大種で、サメの仲間では世界に2番目の大きさと言われるほど、大きなサメの仲間だとされています。
ウバザメは大人しい性格、動きの遅さなどから一時乱獲が行われて、現在ではその生息数が激減してしまったと言われています。
乱獲が行われていた理由でもある生態について、調べてみました。
ウバザメは群れで生活する社会性の強いサメ!?
ウバザメは社会性動物で、性別によって分けられたグループを形成すると言われており、少数の3~5頭から、最大で100頭近いグループにもなるようです。
ウバザメの社会的行動は視力によって行われているとされており、視覚的な合図で仲間とのコミュニケーションを取っていると言われています。
ウバザメの眼は体に比べてとても小さく可愛らしいとされていますが、非常に発達して、かなり視力が良いと言われています。
漁船を仲間だと思って集まってきていた?
ウバザメは非攻撃的な性格、泳ぐスピードの遅さなどに加えて、船の姿を仲間の姿と勘違いして自ら寄って行ってしまう行動が、簡単に捕獲されてしまう原因でもあったと言われています。
ウバザメは良く、水深の浅いところでエサのプランクトンを捕食しているとされ、この時に近くに漁船などがあると、視覚的に仲間であると思い込み、グループでそばに自ら寄って行ってしまい、簡単に捕獲されていたとされています。
この捕獲の容易さから、乱獲が進んでしまったと言われています。
現在では生息数が減ってしまったため、保存種として守られているようです。
ダイバーにもとても寛容?
ウバザメは群れの中にダイバーが紛れ込んでいても、攻撃することも無く、ダイバーの周りを旋回するなどして遊ぶようです。
こうしたダイバーへの寛容性も、群れで行動する社会性の高さからだとする説もあるようです。
まとめ
ウバザメは群れで行動することが多い、社会性の高い動物だということが分かりました。
比較的生息数が多い地域では、ダイビングスポットとしても人気のようです。
一度は大きなウバザメたちと、一緒に群れで泳いでみたいですね。