サルの中でもひときわユニークな姿をしているエリマキキツネザル。
かつては飼育のしやすさからペットとして人気を博しました。
しかし、その飼育のしやすさとユニークな姿から、ペットとして売るための密猟が盛んに行われるようになってしまい、今では野生のエリマキキツネザルは1,000頭以下とされ、絶滅危惧種にも指定されてしまうほどに激減してしまいました。
そんなエリマキキツネザルですが、もしかしたら飼うことが出来るのでは…?と、飼うことを検討している人も少なくないはず。
果たして、エリマキキツネザルはペットとして飼うことが出来るのか、詳しくご紹介していきたいと思います。
エリマキキツネザルはペットにできる?できない?
結論から言ってしまうと、エリマキキツネザルをペットとして飼うことはできません。
というのも、エリマキキツネザルはレッドデータブックに「絶滅危惧種」として、また、ワシントン条約附属書Iにも記載されてしまっているからです。
ワシントン条約の附属書には、 I ~IIIの区分けがされています。
エリマキキツネザルが掲載されているワシントン条約附属書 I の場合は、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」において 国内取引が原則的に禁止されています。
つまり、エリマキキツネザルをペットとして飼うことは法律的に禁止されているのです。
仮にペットショップで売られていたとしても、ワシントン条約違反の可能性があるため絶対に購入してはいけません。
どうにかペットとして飼うことはできないのか?
現状ペットとして飼う方法はありません。
そもそも商業のための輸出入すらも禁止されているので、ご自宅で飼育することはまず不可能でしょう。
ペットとして飼育はできませんが、動物園で観賞することはできます。
エリマキキツネザルは全国の様々な動物園で飼育されており、比較的近くにある動物園で観賞することができます。
東京近郊であれば上野動物園や横浜市の野毛山動物園で飼育されていますよ。
まとめ
ペットとしての飼うことができないエリマキトカゲ。
しかし、世界中の動物園では、繁殖したエリマキキツネザルを森に還そうとする取り組みが試みられているようです。
こうした活動から野生のエリマキキツネザルが増えいき、いつの日かペットとして飼うことができる日がくると良いものですね。