ツシマヤマネコという生き物をご存知でしょうか?
今回はこの「ツシマヤマネコ」について調べてみたのでご紹介いたします。
ツシマヤマネコの生息地について
ツシマヤマネコの生息地はツシマです。
生息数は70頭から100頭とされています。
ツシマは上島と下島に分かれています。
ツシマヤマネコの生息地と生息数の調査は過去に4回行われています。
一番最近の調査では上島全域で生息が確認されています。
前回の調査ではいないとされていた南部でも確認することができました。
下島にはいないとされていましたが、2007年に自動撮影で姿が確認されています。
23年振りに生息確認がされたのです。
第3次調査でも下島四箇所で確認されましたが、個体は全て雄でした。
また、特に生息密度が高い地域はなく、島全域に広がっています。
全域に生息してはいますが、生息数の2種類の計算方法で割り出したところ、70頭〜100頭の生息数に至りました。
この結果は2000年から2010年の間の減少同様、緩やかに減少傾向にあります。
3次調査まででは、ツシマヤマネコの生息数は、厳密な検査において糞の調査が行われていないことと、成獣のみの調査であったために、不確かな数字とされています。
第4次調査はそれらを踏まえて、平成22年から24年に行われました。
生息密度が高いエリアはないものの、上島においては繁殖も確認されました。
しかしながら、依然として減少傾向にあると結果が出ています。
対策は講じているものの、結果としては依然として絶滅危惧種である貴重な動物に違いありません。
まとめ
ツシマヤマネコに適した環境を整えるためには、広葉樹の森の整備や、人里の畑の復活拡大が必要であるとされています。
島民にとっては、小動物が増えれば作物が荒らされたり、不自由がつきまといます。
人は自然との共存をして行かなくてはなりませんから、そのあたりがいつも課題になります。
またイノシシやシカはかつてこの島には生息していませんでした。
駆除が必要になります。
一概にはいえませんが、シカやイノシシが、全国の離島で深刻な問題になっています。
これらが増えた原因のひとつにツキノワグマの減少が上げられています。
生態系の複雑な影響は人には計り知れない問題ですね。