アマミノクロウサギはWWFプロジェクトのひとつ、「南西諸島プロジェクト」によって守られている生き物です。
1963年には特別天然記念物にも指定されているので、その名前を聞いたことのある方も多いでしょう。
そんなアマミノクロウサギを教科書で見ただけで、どんな姿をしているのかあまり覚えていない方も多いと思います。
では、実際にアマミノクロウサギを見た事のある方はどのくらいいるのでしょうか?
アマミノクロウサギの生息地は奄美大島と徳之島だけなので、場所が限られていること、森林伐採などの環境破壊や交通事故、また天敵が増えてしまったことでその数が減り続け、今では絶滅危惧種に指定されています。
そんな貴重なアマミノクロウサギ、ぜひ見てみたいですよね。
そんな彼らは夜行性です。
いったいどこへ行けば会えるのでしょうか?
アマミノクロウサギが見れる動物園について、ご紹介させていただきます。
アマミノクロウサギに会える動物園はどこ?
1984年から1989年にかけて、鹿児島市の平川動物園では日本で初めて、アマミノクロウサギの繁殖に成功しています。
11匹の子ウサギが誕生したようですが、高齢化などの理由により現在では飼育されていないようです。
その後この平川動物園では、交通事故で怪我して保護されたアマミノクロウサギを治療、飼育してきました。
具体的には2015年12月、徳之島で交通事故にあった子ウサギが保護され、平川動物園で「ボマ」と名付けて大切に飼育されていました。
その後「ボマ」は体調不良で残念な結果となってしまったようですが、その後の2016年11月、また交通事故で怪我をした別の個体が保護されて、「ネセブ」と名付けて治療されていました。
この「ネセブ」は無事に回復できたことから、2017年4月に野生へ帰されたそうですよ。
では、どこに行けばアマミノクロウサギに会えるのでしょうか?
残念ながら、現在アマミノクロウサギが飼育展示されている動物園情報は得られませんでしたが、そんな彼らの様子を映像で楽しめる施設があります。
鹿児島県にアマミノクロウサギ観察小屋という施設があります。
ここでは固定カメラ数台と遠隔操作カメラでアマミノクロウサギの様子が録画され、事前予約すればその様子を大型モニターで見ることができるそうです。
また、アマミノクロウサギツアーなどのナイトツアーもいくつか開催されているので、野生の個体に会いたい方にはおすすめです。
まとめ
アマミノクロウサギがとても貴重で、大切な存在だということがお分かりいただけたことと思います。
なかでも怪我の原因に交通事故が多いことも印象的でした。
またかつてのように数が増えてくれることを願っています。