ナマケモノになりたい。

そう思ったことがある人は多いのではないでしょうか。

あんな風にゆっくりゆっくり動いて、それどころか寝てばかりいても誰からも怒られない。

羨ましい!生まれ変わったらナマケモノになりたい!

でもちょっと待ってください。

生きものの生態には、必ずなにか理由があります。

だとしたら、ナマケモノは本当に怠けているんでしょうか。

なにか理由があって眠ってばかりいるのだとしたら、それは何なのでしょう。

ナマケモノの睡眠時間が長い理由

ナマケモノ 睡眠時間 理由

ナマケモノの睡眠時間のお話の前に、ナマケモノの食事のお話をさせてください。

なんと、ナマケモノは、一日に8gほどの植物の葉っぱ・新芽しか食べないのです。

昔、初めてヨーロッパでナマケモノが紹介された時には、「風から栄養を吸収する生きものだ」と考えられていました。

それくらい、ナマケモノは食事の量が少ないのです。

#ナマケモノ

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さて、いよいよ睡眠についてです。

ナマケモノの睡眠時間は、1日のうちの20時間です。

人間の倍以上、人によっては3倍を優に超える時間の睡眠をとっています。

実はこれは、眠って過ごすことでエネルギーの消費を極限まで下げているからなのです。

食事の量が少ないことと、睡眠時間が長いことのどちらが原因でどちらが結果なのかは、ニワトリとタマゴのように結論が出ないかもしれません。

ですが、ナマケモノが寝てばかりいるのが決してグータラしているからではないことはお分かりいただけたかと思います。

余談ですが、ナマケモノは、哺乳類でありながら変温動物です。

このことも、エネルギーの消費を抑えるための特性なのです。

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まとめ

8gの葉…キャベツだと何枚くらいにあたるのでしょう?

何枚どころか、1枚もいかないのではないでしょうか。

人間ならとても耐えられる食事量ではありませんね。

「その食事量でよいなら、一日20時間睡眠をとってもよい。」

もしそう言われたとしても、絶対に耐えられない自信があります。

ナマケモノの睡眠は、省エネのための戦いでした。

ただただ寝てばかり、文字通り怠けてばかりと思っていた自分の無知が恥ずかしい。

ナマケモノさん、本当に申し訳ありません。

そんな風に思った、今回の調査でした。

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