今年2018年春に、国内の某動物園でキリンの赤ちゃんが生まれました。
生まれたときの大きさは地面から角までの高さが168cm、体重は約60kgだそうで、すくすく元気に育っているそうです。
ここで「え?!キリンの赤ちゃんってそんなに大きいの?!」と思われた方も多いはず。
では、キリンの赤ちゃんの大きさと生態について紹介していきます。
キリンは赤ちゃんのころから既に大きい!その大きさは??
キリンの赤ちゃんは世界で最も身長の高い赤ちゃんと言われ、その大きさは個体や種類にもよりますが生まれたばかりの状態で体重約100kg、頭までの高さが1.8mから2mと、人間の大人と同じくらいの大きさで生まれてきます。
前述の今年生まれた赤ちゃんは標準的な大きさです。
それもそのはず、キリンの妊娠期間は長く、平均して約450日後に赤ちゃんが生まれます。
およそ1年と二か月ほども母親のお腹の中で育ち、生まれてからすぐに立ち上がることが出来ます。
キリンの赤ちゃんの生態!生まれ方がちょっと特殊なのです
キリンの赤ちゃんは他の哺乳類の動物とは違い、生まれてくるときは首を折り曲げて、頭をお尻にくっつけるような姿勢で生まれてきます。
というのも、キリンの出産は立ったまま行われるため、2mもの高さから半ば落下するように生まれてくるからです。
他の哺乳類と同じように頭から出てきてしまうと、落下したときに頭から地面に衝突し首に全体重が乗ってしまい最悪首が折れてしまうし、かといってお尻から生まれても首が母体の中にあると首を吊った状態になってしまい危険だからです。
そのため、首に掛かる体重を最小限に抑え、落下するときにお尻がクッションになるようにするため、このように生まれてくるのです。
また、キリンの赤ちゃんの首は大人よりも胴体に比べて短くなっており、成長するにつれ段々と長くなっていきます。
生まれたキリンの赤ちゃんはすぐに立ち上がり、15分後には歩き回るようになり、母親のお乳を探して飲むようになります。
そして、野生では1~2週間後には子供たちの群れを作るようになり、群れの大人たちにかわるがわる世話をされます。
キリンの赤ちゃんはオスで生後12~14か月、メスで12~16か月の間は母親からお乳をもらって成長します。
大人の体になるのはオスで4~5歳、メスで3~4歳と言われています。
まとめ
キリンはとてもスリムな外見のせいか威圧感が少ないように思いますが、赤ちゃんでもこれだけ大きいと数値で見るとなるとやはり大型の動物なのだと痛感します。
出産はどんな動物でも命がけですが、キリンの赤ちゃんは生まれる際も命がけなのですね。
2mもの高さから文字通り産み落とされるわけですから物理的にとても危険ですね。
そんな危険も潜り抜けすくすくと育つ赤ちゃんはやはりとても逞しく思えます。