沖縄に生息しているとても珍しい鳥、ノグチゲラを知っていますか?
この記事では、ノグチゲラの生態について調べたことをまとめてみました。
ノグチゲラがどんな鳥なのかを知ってください。
ノグチゲラの生態まとめ!
ノグチゲラとは、キツツキ科ノグチゲラ属に分類されている鳥類です。
ノグチゲラ属にはほかに種類がおらず、本種だけがノグチゲラ属に属しています。
沖縄北部の固有種で、そこ以外では見かけないと言われています。
名護市の山林で、2015年5月11日に営巣、巣立ちが確認されております。
全長31センチメートル程で、全体的に赤がかった褐色をしています。
とても美しい鳥です。
山地にあるスダジイや、タブノキからなる照葉樹林に生息していることが多いと言われています。。
動物食傾向の強い雑食で、昆虫やクモを食べます。
また、果実も好んで食べます。
主に一年中は無脊椎動物を食べていますが、夏から冬にかけては果実も食べるようです。
倒木を穿孔したり、地表で採食を行う他、地中にいる食べ物を掘り起こして探し、食べることもあります。
繁殖は卵で行います。
ノグチゲラは繁殖期になるとペアで縄張りを形成し、直径20センチメートル以上の枯れ木を選んで、穴を空けて巣を作ります。
鳥は木の枝や枯葉などでお皿型の巣を作るイメージがありますが、ノグチゲラは木に穴をあけるんですね。
初夏に卵を産み、1回に2-4個産んで育てます。
同じシーズンに2回繁殖を行う場合もありますが、別の巣をつくって繁殖し、同じ巣は使わない性質があります。
雌雄交代で抱卵し、約11日で雛がかえります。
育雛も雌雄共に行う。
雛は孵化してから約27日で巣立つ。
人為的に移入された猫や、さらに生息数が増加傾向にあるハシブトガラスによって雛が捕食されてしまうことがあり、ノグチゲラの生息数が減少していることが懸念されています。
1972年に国の天然記念物、1977年に特別天然記念物、1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定され、保護活動が盛んにおこなわれています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はノグチゲラの生態についてご案内いたしました。
雄と雌で交代で抱卵し、雛を育てるのも雌雄共同で行うという性質はとても微笑ましいですね。