ニュージーランドの国鳥は珍鳥キーウィです。
キーウィはニュージーランドにしか生息していないのですが、数を大幅に減らしてしまいました。
キーウィが絶滅危惧種になってしまった理由や、珍鳥と言われるキーウィの特徴を見て行きましょう。
絶滅危惧種、キーウィとは
キーウィはニュージーランド固有の飛ばない鳥です。
ニュージーランドの国鳥にもなっています。
キーウィは現在、細かく分類すると7種類います。(説によって8種類ではないかという説もあります。)
- サザンブラウンキーウィ
- ハーストトコエカ
- スチュアートアイランドトコエカ
- オオマダラキーウィ
- ノースアイランドブラウンキーウィ
- コマダラキーウィ
- オカリトブラウンキーウィ
の7種類です。
特に少ないキーウィはハーストトコエカが250羽、コマダラキーウィが1200~1350羽、オカリトブラウンキーウィは2003年に発見されたばかりなので詳しい生息数はわかっていませんが少数だろうと言うことです。
このキーウィの種類は遺伝子レベルで種類が違うそうです。
ちなみに日本で唯一キーウィを飼育している大阪の天王寺動物園のキーウィはノースアイランドブラウンキーウィです。
キーウィは元々ニュージーランドに1000万羽もいたと言われていますが、人間が食用や家畜、愛玩動物等を持ち込んだことによって3万羽に減少してしまいました。
キーウィの特徴
キーウィの身体的な特徴としては羽が退化していて飛べないということです。
大きさはだいたい鶏くらいの大きさです。
体重は1・5kg~3・5kgです。
飛ばない代わりに足が発達していて地面を速く走ることができます。
鳴き声は「キィー、キィー」と甲高い声で鳴きます。
この鳴き声からキーウィと名前が付けられたと言われます。
食べるものはミミズや昆虫です。
時々植物質の食物も食べます。
ミミズや昆虫を捕まえる為にキーウィは鳥類としては珍しく嗅覚をもっています。
キーウィは夜行性のため視覚が発達しておらず、嗅覚に頼っています。
嘴の先端に触覚のようなヒゲが生えており、嗅覚と触覚で地面の下にいるミミズや昆虫を嘴でついばみます。
キーウィは体の半分くらいの卵を産みます。
大きさにして8cm~12cmです。
これは普通の鳥の卵の約6倍になります。
また卵巣も鳥にして珍しく左右の卵巣が発達しています。
卵を暖めるのは雄鶏の仕事です。
雌は卵を産むと巣から出ていきます。
こう書くとキーウィのペアは仲が悪いように思われてしまうかも知れませんが、キーウィのペアは一度ペアを組むと生涯を共に過ごします。
まとめ
キーウィは天敵がいなかった期間が長く捕食された経験がないので、人を恐れないということです。
ですから人や人が連れてきた動物にすぐに捕まって数を減らしてしまいました。
できれば人を恐れる前にキーウィが元の数に戻ってくれるといいですね。