縁起のいい賀寿などに使われる「鶴は千年、亀は万年」ということわざ、皆さんも聞いたことあると思います。
やはり「亀は万年」と言われるようにカメは長生きなのでしょうか。
リクガメとウミガメを比較しながら見ていきたいと思います。
リクガメとウミガメの寿命は?
まず、リクガメには様々な種類が生息しており大型から小型のリクガメが存在します。
なので、一概に何年と言えるわけでもありません。
また他の動物同様、個体によって長生きするものもいれば、しない個体もいます。
大型リクガメの代表といえば、動物園などで見かけるゾウガメです。
ギネスにも登録されるほどの寿命を誇っています。
野生で育ったゾウガメは平均100年生きると言われ、長く生きるものは200年ほど生きるようです。
小型のリクガメに、ペットとして良く飼われているヘルマンリクガメというカメがいます。
このカメの寿命は平均30年~50年と言われています。
一方ウミガメは種類が少なく、日本で見られるウミガメは5~6種類です。
その寿命は一体どのくらいなのでしょうか。
ウミガメは絶滅危惧種に属しており、なかなか子ガメからの成長を観察するのは難しくハッキリとした寿命は分からないようです。
ウミガメの寿命は長いと言われており、ゾウガメの次に長生きするカメだと知られています。
ハッキリとした記録はないものの、一般的に日本に生息する野生のアオウミガメ、アカウミガメの推定寿命は70年~80年ぐらい、タイマイは30年~50年と言われています。
ウミガメは、子ガメから大人の大きさになるまで約10年かかります。
この10年を生き残れるものはカメはほんの一部、大人になっても漁などに掛かってしまいます。
なので80年の寿命があっても、長生きできるウミガメは少ないようです。
まとめ
現在、長寿国日本の平均寿命は80歳ほどです。
しかし、この寿命は今の生活環境があり、より安全でより良い食生活があるからこそ成り立っています。
戦時中や100年前、200年以上前の人類の寿命は50、60歳ほどと言われています。
それを考えると、厳しい自然の中で生き抜くカメたちは、ことわざのように「万年」とは言いませんが、とても長寿な生き物なのです。
ただ、ペットとしてカメを飼う場合は要注意ですね。