日本では、昔から土用の丑の日にはウナギを食べるのは、昔からの習慣ですね。
夏になると特に需要が上がってきます。
しかし、あのニホンウナギは絶滅危惧種に指定されているのです。
ニホンウナギが絶滅危惧種であることを皆さんは知っていましたか?
今回は、ニホンウナギの漁獲量の推移について紹介します。
ニホンウナギの漁獲量の推移について
2013年2月1日、環境省は当時不漁が続いていた「ニホンウナギ」を絶滅危惧種に認定しました。
この絶滅危惧種というのは、3分類されており、今回のニホンウナギのケースは2番目に絶滅の可能性が高く、イトウやムツゴロウと同レベルになったということです。
それまでは、評価に至るためのデータが少ないという事で「情報不足」に分類されていました。
しかし最近の漁獲量の分析や、産卵の場所や時期の特定などの解析が進んだことにより、絶滅の危険性があると判断されました。
また、翌2014年には、国際自然保護連合がニホンウナギを「絶滅する危険性が高い絶滅危惧種」に指定しレッドリスト掲載しています。
漁獲量の推移は、1961年の3387トンを、1969年には3400トンで推移しましたが、その後1970年代3000トンを超えることはなくなりました。
1985年以降2000トンを超えることもなくなりその後は減少の一途をたどっています。
2009年には267トンとかつての10分の1以下まで減少しています。
かつての10分の1以下まで、漁獲量が減ったので、今や養殖もののニホンウナギが流通の99%を占めています。
この漁獲量減少の背景には様々な原因がありますが、ニホンウナギの稚魚であるシラスウナギの不正な取引の存在もそのひとつと言われています。
まとめ
このように、ニホンウナギの漁獲量の減少はまったなしの状態です。
もし、皆さんがニホンウナギが絶滅危惧種であるということ知らず、今回知ったとしたら、どのような対応をとられるでしょうか?
又、本来、土用の丑の日は「“う”のつくものを食べると夏負けしない」という風習からきたそうです。
ウナギを食べるようになったのは、ウナギ屋が売れなくて困っているところに「本日丑の日」と張り紙をしたのが功を奏したと言われたています。
これを発案したのは、発明家の平賀源内です。
さすがの源内先生もニホンウナギが絶滅危惧種になる事まではわからなかったでしょうね。